佐野文俊 高瀬敬伍

PROFILE

入社年度 2018年4月入社
所属 東京支店工事課・名古屋支店工事課
職種 現場監督

入社当時は共に浜松勤務でしたが、現在はそれぞれ東京支店と名古屋支店に勤務しています。
同期2人が違う環境で経験した業務、やりがいや苦労したこと、今後の目標などを聞かせてもらいました。

佐野(写真左)  静岡県磐田市出身。大学が農学部で、学んだことを仕事で生かせそうだったのと、実家と本社が近いことに縁を感じ、入社
          しました。
 高瀬(写真右)  佐野の同期で、愛知県瀬戸市出身です。大学での専攻は文系でしたが、造園会社でアルバイトを経験したことや、当社の
          インターンシップ参加を通じ、造園の仕事に興味を持ったことが入社のきっかけです。

佐野  入社後、3か月の本社勤務を経て、東京支店に配属になりました。中央防波堤での高尺フェンス工事、文化財庭園の整備工事、1年半
     に渡る区民農園の整備工事などに携わってきました。大型案件が多かったものの、以前は先輩のサブ的な立場でした。最近ようく、
     自分が責任者として児童遊園の改修工事や都市公園内の伐採・剪定業務を担当しており、やりがいを感じています。
 高瀬  私は、入社してしばらくは本社で働いていました。入社3年目で経験した浜松市内の公園整備工事が、自分の技術的な基礎になった
     と思っています。その他で近年経験した印象深い仕事としては、犬山市にあるホテルの造園工事ですね。
 佐野  かなり大規模な仕事だったらしいけど、日本庭園を造ったんだっけ?
 高瀬  そう。監修者のもとではあったけど。枯山水庭園などを作庭した。
 佐野  すごく貴重な経験だよね。

佐野  うちの会社の特徴として、事業所ごとの地域性というか、主とする仕事が異なるところがあるでしょ。本社として様々なことを手掛け
     る浜松、公共事業主体の東京、民間植栽が主な名古屋。僕は東京が長くて、公共工事の大変さはわかるけど、名古屋はどう?民間の
     お客さんに説明する難しさとか、案件が多い故の休みの取りにくさとか。
 高瀬  うん、でも休みは案外取りやすいんだよね。次の案件まで時間が空くこともあるし、ある程度自分の裁量で段取りできるから。公共
     工事ほどの空きはないし、すごく長い休みは取りにくいけど。そこは東京がうらやましいかな。
 佐野  大きい現場を収めたあとでまとまった休みが取れることはある、けれど逆にすぐ次の仕事が決まってしまうことも(苦笑)。東京は
     人も増えてきたから他の人との仕事の兼ね合いもあるし、受注のタイミングもあるし。仕事はどんなところが大変?
 高瀬  やっぱり人を相手にして進めていく仕事だから、職人さんにはすごく気を使ってる。個々でこだわりたい部分や完璧にしたいポイン
     トも違うから、どこまで求めるのか、どこまで頼んでいいのかはいつも悩ましい。
 佐野  僕は最近、やっと自分が現場のトップとして差配するようになったけど、方針や段取りを全て考えて決めなきゃいけないことの責任
     が重い。現場に自分の色を出せるのは、やりがいでもあるけど。
 高瀬  確かに。自分に仕事を任せてもらえるのは、やりがいでもあり重荷でもあるよね。

お互い刺激を受けてます

佐野  会うのも久しぶりというか。本社でも3か月しかいっしょにいなかったし、その後はそれぞれ東京と名古屋だから。最後に会ったのは
     2年前の社員旅行のとき。
 高瀬  東京支店への配属はもともと決まってたんだっけ。
 佐野  入社してちょっと経ったタイミングで内山社長(現会長)に呼ばれて、東京勤務はどうかって打診された。実家の近くってことで
     入った会社ではあるけど、東京で働いてみるのも良いかと思って「はいっ!」って即答した(笑)
 高瀬  ふーん。そういえば、こういう話をしたこともあまりなかったね。
 佐野  自分から聞くのも変だけど、ライバル心とかある?
 高瀬  うーん。でも数年前、一級造園施工管理技士の試験に落ちたとき、周りから佐野は受かったと聞いて、焦って佐野に電話したよね。
 佐野  あったあった(笑)。僕は、自分でもダンプが運転できるようになりたいなと考えていたとき、高瀬が準中型制限を解除したの聞い
     て、やばい先を越された!と思った。
 高瀬  そのあと東京で免許をとったの?
 佐野  そう。教習所に通って、中型の免許まで取った。
 高瀬  やっぱり離れて働いていても、同期の動向には刺激を受けるもんだね。
 佐野  いい距離感かも。
 高瀬  そうだね。近すぎたら、悪い意味で気にしてしまいそう。別々に働いているから、佐野が大きい仕事を手掛けてると聞いても素直に
     すごいと思えるし、自分の目の前の仕事にも集中できるし。

休みの日は……

佐野  休みはどうしてる?
 高瀬  たくさん働いて疲れた後のご飯はうまいね。家族で外食したり。
 佐野  どんなところに行くの?
 高瀬  焼肉かな。妻も子どもも好きだから。家族で焼肉を食べてるときが一番幸せ。あとサウナ。今住んでるマンションは妻の実家から
     近くて、子どもを連れて帰ってるときは僕の自由時間になるから、よしっ!って一人でサウナに行く。すごくリフレッシュできるよ。
 佐野  僕の休みの一番の贅沢は寝ることかな。次の日が休みだと予定を気にせず何時まででも寝られるのがすごくうれしい。学生のときは
     考えもしなかった。
 高瀬  寝てるだけ?外には出ないの?
 佐野  あまり外には出ない。ネットフリックスで昔の映画を見たり、あとはお酒。
 高瀬  お酒好きだもんね。なんでも飲むの?
 佐野  基本的にはなんでも。焼酎だけちょっと苦手。最近は日本酒がうまいね。

今後の目標

高瀬  7年ちょっと働いて現場のことはある程度わかってきたから、今後は提案力を高めていきたい。名古屋支店では次の仕事の話や相談と
     かは、それぞれの担当に来るから。
 佐野  自分のお客さん、みたいなこと?
 高瀬  そう。会社もあるけど、まずはあなたに頼みたい、と思ってもらえるかどうか。この前も微妙な時期に植えたツツジが結構枯れて
     しまって、今後どうする?とかフィットする樹種に変更する?とかの話が出て。提案力・営業力を上げたいなって思った。
 佐野  ふうん。数値や金額ではかれない力だから難しそうだね。
 高瀬  そうなんだよ。工事評定点のようにはっきり出ればいいんだけど。そういえば佐野が担当した、この前の児童遊園の評点はどう
     だった?
 佐野  あまり良くなかった(泣)。
 高瀬  理由というか、配点はどうだったの?
 佐野  自分が苦労したところ、対外調整とかは比較的評価してもらえた。でも出来栄えの点があまり伸びず。ちゃんと分析して次に繋げ
     なくちゃとは考えている。

高瀬  うちの会社では、まず造園施工管理技士と土木施工管理技士の一級資格を取りなさいって言われる。ふたりともやっと両方取得できた
     けれど、今後興味のある資格とかある?
 佐野  数年前に技術士試験を受けたんだけど、落ちてしまって。いつかそのリベンジはしたい。あと最近、芝草管理技術者に興味があるん
     だけど、知ってる?
 高瀬  いや知らない。教えて。
 佐野  ゴルフ場やスポーツ施設の芝生を担当する専門家の資格。1級、2級、3級とあって、3級は基本的にだれでも受けられる。1級はすご
     く難しくて、各都道府県に1~2名しかいないくらい。でも業界での評価は高いし、持ってれば一生食うには困らないとか。
 高瀬  へえ、おもしろい。僕も調べてみよう。

最後に

佐野  我々の職業は、建設業とか施工管理ってイメージで敬遠されてしまうことも多いけど、業務の実態はすごく多様だし、中でも造園は
     みどりを使って生活の中に憩いの場とか潤いを提供できる、いい仕事だと思う。
 高瀬  自然に触れながら働けるのは体にも心にもいいし、色々な仕事があって奥が深いから飽きない。学びたい、突き詰めたいという気持ち
     が湧いてくる。
 佐野  もっと興味を持ってもらえると嬉しいね。

      2025年9月談